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床鳴りの直し方|床下に潜れるかで工法が変わります【現役施工管理】

間取り・設備
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フローリングを歩くと、「ミシッ」「キュッ」と音が鳴る——住んでいるうちに、こういう経験をした方は多いのではないでしょうか。

私は住宅の現場で施工管理をしています。今回は、この「床鳴り」がなぜ起こるのか、そしてどう直すのかをお話しします。

床鳴りが起こる仕組み

床鳴りの多くは、フローリング材や、その下地となる合板が、季節の湿度変化で伸縮することが原因です。木材は湿気を吸ったり吐いたりして、わずかに膨張・収縮を繰り返します。この動きによって、床材同士や、床材と釘・ビスの間にわずかな隙間や擦れが生まれ、それが歩くたびに音として出てきます。

築年数が浅い新築でも起こることがありますし、何年も経ってから急に鳴り始めることもあります。どちらも珍しいことではありません。

直し方は2種類あります

床鳴りの直し方は、床下に潜れるかどうかで大きく分かれます。ここが、この記事で一番伝えたいポイントです。

方法1:フローリングに穴をあけて薬剤を注入する

床下に潜れない場合(2階の床など)は、フローリングの表面に小さな穴をあけて、そこから専用の注射器で薬剤を注入する方法が一般的です。

薬剤が床材の隙間に浸透し、擦れによる音を抑えます。穴自体は目立たない位置を選んで開けるので、仕上がりへの影響は最小限に抑えられます。この方法は、床下に潜れない場所でも対応できるのが大きな利点です。

方法2:床下に潜れるなら、鋼製束を追加して支えを増やす

1階の床など、床下に潜れる場合は、大引き(床を支える骨組みの一部)に鋼製束を追加して、支える点を増やすという方法があります。

床鳴りの原因が、床を支える構造材のたわみや緩みにある場合、支点を増やすことで床がしっかりと固定され、音が出にくくなります。この方法は、薬剤注入よりも根本的な補強に近いアプローチです。

どちらの方法を選べばいいか

基本的な考え方はシンプルです。床下に潜れる場所なら鋼製束の追加、潜れない場所なら薬剤注入を検討することになります。

1階の床なら床下点検口から潜れることが多いですが、2階の床の場合は天井裏から作業することになり、構造的に鋼製束を追加するのが難しいケースが多いです。そのため、2階の床鳴りは薬剤注入で対応することが多くなります。

床鳴りに気づいたら

「そのうち直るかも」と放置してしまう方もいますが、床鳴りは自然に治ることはほとんどありません。気になり始めたら、早めに施工会社に相談することをおすすめします。

保証期間内であれば、無償で対応してもらえるケースも多いです。保証書や引き渡し時の書類を確認して、対象になるかどうかを確認しておきましょう。プロフィールでも触れていますが、施主検査のときに書類関係もまとめて確認しておくと、こういう時にスムーズです。

まとめ

  • 原因 — 湿度変化による木材の伸縮
  • 床下に潜れない場合 — フローリングに穴をあけ、薬剤を注入
  • 床下に潜れる場合 — 大引きに鋼製束を追加して支えを増やす
  • 放置は禁物 — 早めに施工会社へ相談を

床鳴りは珍しいトラブルではありません。原因と直し方を知っておくだけで、実際に鳴り始めたときに落ち着いて対応できるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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