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ベランダ・バルコニーは必要?付けなかった理由【現役施工管理】

間取り・設備
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「戸建てにベランダやバルコニーがあるのは当たり前」——そう思っていませんか。

私は住宅の現場で施工管理をしています。我が家は2階建てですが、ベランダもバルコニーも設置していません。今回は、その理由と、判断のポイントをお話しします。

ベランダとバルコニーの違い

同じものだと思っている方も多いですが、定義ははっきりしています。屋根があるのが「ベランダ」、屋根がないのが「バルコニー」です。

ベランダのメリット・デメリット

屋根がある分、雨や直射日光を防いでくれます。特に夏場の直射日光は本当に厳しいので、これは大きな利点です。ただし、日差しを遮るということは、その分採光を取り込みにくいというデメリットにもなります。

バルコニーのメリット・デメリット

屋根がない分、光をたくさん取り込めます。植物にとって直射日光は大事なので、家庭菜園にも向いています。一方で、屋根がないのでゲリラ豪雨のときの対処が遅れやすく、夏場の直射日光は人間にとっても暑さの原因になります。

私が設置しなかった3つの理由

1. 洗濯は乾燥機と室内干しで完結する

我が家は、洗濯乾燥機で洗濯と乾燥を完結させています。外干ししたい場合は1階の掃き出し窓から庭で、部屋干しは1階の洋室で行っています。布団は室内干し+布団乾燥機(または布団クリーナー)で対応しています。

花粉症の家族がいることや、PM2.5・黄砂といった環境物質が気になることも、外干しを避けたい理由の一つでした。

2. 雨漏りのリスクを増やしたくなかった

ここが、施工管理としての経験が一番活きた判断です。住宅の雨漏りの原因は、ベランダ・バルコニー付近が多く、特にドレン(排水口)まわりが目立ちます。

ベランダ・バルコニーの防水には「FRP防水」という工法が使われるのが一般的ですが、この防水層は直射日光や雨に常時さらされるため劣化が早く、8〜10年程度でメンテナンスが必要になります。

さらに、ドレンが万が一詰まると、水の逃げ場を失ってベランダ内に水が溜まります。ベランダには掃き出し窓が付いていることが多いため、室内に水が入り込むリスクもゼロではありません。雨漏り修理の現場を何度も見てきた立場として、リスクの芽はできるだけ減らしたいと考えました。

3. 建築コストがかかる

ベランダ・バルコニーは「標準工事」に含まれていることが多いのですが、これは裏を返せば1〜2坪分の間取りを、使わないかもしれないスペースに使うということでもあります。

2026年現在、木造住宅の坪単価は全国平均で75万円〜80万円台まで上昇しており、資材高騰の影響で数年前よりさらに高くなっています。ベランダを1坪新設するだけでも、数十万円規模の費用がかかる計算になります。使わない可能性がある坪数にこの金額をかけるかどうかは、一度冷静に考える価値があります。

まとめ

今の一戸建てでは、「ベランダ・バルコニーは付けて当然」という考え方は、必ずしも当てはまりません。

  • 屋根の有無 — ベランダ(あり)/バルコニー(なし)
  • 洗濯・布団干しの代替手段 — 乾燥機・室内干しで完結できるか
  • 雨漏りリスク — ドレンまわりは雨漏りの多発ポイント
  • コスト — 1坪でも数十万円規模。使う頻度に見合うか

大事なのは、「みんな付けているから」ではなく、自分たちの生活スタイルに本当に必要かどうかで判断することです。設計士から「普通は付けますよ」と言われても、実際に使うかどうかはあなた次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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