「勝手口は付けるのが当たり前」——なんとなくそう思っていませんか?
私は住宅の現場で施工管理をしています。実は我が家には勝手口を設置していません。今回は、私が付けなかった理由と、付けるならどう考えるべきかをお話しします。
勝手口とは
勝手口とは、玄関とは別に設ける出入り口のことです。多くの場合、キッチンの横に設計されます。
勝手口のメリット
- 玄関以外の出入り方法が増える
- 採光と風を取り込め、換気になる
- 間取り次第では、メインの出入り口として使うこともできる
勝手口のデメリット
- 夏は勝手口前が暑くなりがち
- 冬は勝手口前が冷えやすい
- 侵入口になり得る(私の実家は実際、勝手口から泥棒に入られかけたことがあります)
結論:目的がなければ、要らない
私の考えは「要らない」です。ただし、これは「絶対に付けるな」という意味ではありません。
設置目的をはっきりさせているなら、勝手口は十分に有効です。逆に、目的が曖昧なまま「なんとなく付けておこう」とすると、後悔しやすい部材でもあります。
「なんとなく」がうまくいかない理由
私の実家では、ゴミ出しのために勝手口を設けていました。ところが、勝手口の外側の目の前にフェンスがあり、実際には行き来がしにくいという状態でした。
「とりあえず設置しておこう」という判断は、あまりおすすめできません。使わない可能性が高いのに、キッチン横に設置すると、料理中の夏は暑く冬は足元が冷えます。しかも勝手口の前には物を置きにくいので、キッチンのスペースがその分狭くなります。後から壁に変える手もありますが、余計なリフォーム費用がかかってしまいます。
目的を持って設置するなら、こう考える
最近は、勝手口をキッチン横ではなくランドリールームに設ける間取りも増えています。洗濯を1つの部屋で完結させたい場合、この勝手口から外に干しに行けると便利です。
大事なのは、「何のために使うか」を先に決めてから、外部側の状況(フェンスの位置、動線)まで含めて検討することです。目的なしに「常識だから」で付けると、使われないまま家の一部を占領するだけの存在になってしまいます。
まとめ
勝手口は、目的をはっきりさせて有効活用できれば便利な部材です。しかし、そうでない場合はデメリットのほうが大きくなりがちです。
我が家は、土地と建物の配置の関係上、どこに設置してもメリットが思いつかなかったので設置しませんでした。「勝手口は常識」と考えている方は、一度立ち止まって検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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