「玄関にもっと収納があれば良かった」。これは完成後の後悔ランキングで、いつの時代も上位に出てくる項目です。
私は住宅の現場で施工管理をしています。今回は、玄関収納・シューズクロークの容量を、後悔しないようにどう決めればいいか、具体的にお話しします。
後悔の正体は「今の靴の数」だけで決めてしまうこと
打ち合わせの段階で収納の広さを決めるとき、多くの方は「今持っている靴の数」を基準に考えます。ですが実際に住み始めると、収納するものは靴だけでは終わりません。
- 子供の成長に伴う靴の増加
- 部活動・スポーツ用品(野球道具、ラケットなど)
- アウトドア用品(キャンプ用品、ベビーカー、三輪車)
- 傘、レインコート、アウター類
- 掃除道具、宅配ボックスの荷物の一時置き
「建てた当時は必要なかったけれど、後から必要になった」という声が非常に多い場所です。今の暮らしではなく、5年後・10年後の暮らしを想像して広さを決めるのがポイントです。
広さより「奥行き」で失敗しやすい
収納の広さ(間口)は意識されやすいのですが、見落とされがちなのが奥行きです。一般的な靴の奥行きに合わせて棚を浅く作ってしまうと、ゴルフバッグやベビーカーのような大きいものが入りません。

可動棚にして奥行きを調整できるようにしておくか、一部だけ土間続きの土間収納(別の記事で詳しく解説します)にしておくと、大きいものにも対応しやすくなります。
シューズクロークにするなら「通り抜け動線」を検討する
最近人気なのが、シューズクロークから直接家の中に入れる動線です。この作り方には、はっきりとしたメリットがあります。
収納の中がどんなに乱雑でも、来客から見える玄関はきれいなまま保てるという点です。買い物帰りにそのまま荷物を置いたり、外遊びの道具を出し入れしたりする動線としても便利です。
ただし、通り抜け動線にする場合は、玄関自体の広さが手薄にならないように注意してください。シューズクローク経由でしか家に入れない設計にすると、来客対応の動線として不便になることがあります。
収納量の目安の考え方
家族の人数×2〜3足を基本にしつつ、次の要素を上乗せして考えるのがおすすめです。
- 子供の年齢が上がるにつれて増える運動靴・部活用品
- 季節outerや傘など、玄関に置きたい生活用品
- ベビーカー・三輪車・アウトドア用品などの大型品(土間収納で対応するか検討)
打ち合わせの段階で「今の暮らし」だけで即決せず、一度この記事のリストを家族で確認してみてください。
玄関収納の広さは、間取り全体とのバランスで決まります。無料の一括資料請求で複数社のカタログを取り寄せて、シューズクロークの標準的な広さや実例を見比べてみてください。
まとめ
- 今の靴の数だけで決めない — 5年後・10年後の暮らしを想像する
- 奥行きも意識する — 大きいものが入らない失敗が多い
- シューズクロークは通り抜け動線が便利 — ただし玄関の広さとのバランスに注意
- 大型品は土間収納との合わせ技を検討する
玄関収納は、一度形にしてしまうと後から広げるのが難しい場所です。打ち合わせの早い段階でしっかり検討しておきましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


