外壁材は、戸建てを計画するうえで必ず決めなければいけない部材です。今回は、現在の日本の戸建て住宅で一番多く採用されている外壁材、窯業(ようぎょう)系サイディングについてお話しします。ちなみに我が家の外壁材もこの窯業系サイディングです。
私は住宅の現場で施工管理をしています。
窯業系サイディングとは
窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜて成型した外壁材です。価格の目安は1平方メートルあたり約3,000円〜15,000円で、デザインや厚みによって幅があります。
厚みは12mm・14mm・16mm以上があり、12mmと14mmはビスや釘で固定、16mm以上は専用の金具で固定するのが一般的です。
固定方法は、実は仕上がりに関わります
ここは、現場を見てきたからこそ言えることです。雨などによる後々の被害という点では、専用の金具で固定するほうが優れています。
ビスや釘で留める方式は、留めている部分から水が外壁材の裏側に回り込み、外壁の下地材が腐食してしまうケースを、現場で何度も見てきました。厚みを選べるなら、この点も踏まえて検討する価値があります。
メリット
- 選べるデザインが豊富
- 初期費用が比較的安く済む
- 施工期間が短い
- 遮音性・耐火性に優れている(防火外壁材)
デメリット
- 素材自体には防水性がなく、目地(継ぎ目)はシーリングで水を止める構造
- シーリングの打ち替えや表面塗装などのメンテナンスが必要
- メンテナンス周期が短め(8〜10年程度)
- 熱が蓄積しやすい
まとめ
窯業系サイディングは、デザイン性・コストパフォーマンス・耐火性のバランスが取れた外壁材です。外壁材にお金をかけるより、設備や家具にお金を回したいという方によく選ばれています。
職人さんの腕の良し悪しで施工品質が大きく左右されにくいという安定感もあり、多くの方にとって扱いやすい材料と言えます。最近のデザインは種類が豊富で、パッと見では木材やタイルに見えるようなものもあります。
ただし、メンテナンス周期が短めで耐久性もそこまで高くないため、耐久性を重視するなら、ガルバリウム鋼板やタイル、ALCパネルといった他の外壁材も比較検討する価値があります。コスト・デザイン・メンテナンス頻度のどれを優先したいか、一度自分たちの中で整理してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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