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建て替えの解体費用、何で決まる?【現役施工管理・解体工事施工技士】

家づくりの進め方
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建て替えを検討し始めると、必ず出てくるのが「今の家、解体費用っていくらかかるの?」という疑問です。

私は住宅の現場で施工管理をしていて、解体工事施工技士の資格も持っています。今回は、解体費用が何で決まるのかを整理します。

木造住宅の解体費用の目安

木造住宅の解体費用は、坪単価4万円〜5万円が目安です。30坪の家であれば、総額でおよそ150万円〜200万円程度になります。

ただし、これはあくまで目安です。実際の金額は、次に紹介する要因によって大きく変わります。

費用を左右する要因

1. 建物の構造

木造が一番安く、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)の順に高くなっていきます。RC造は解体そのものに専用の重機や手間がかかるため、木造の1.5倍〜2倍程度になることも珍しくありません。

2. 前面道路の幅と重機の入りやすさ

解体工事は、重機を使うのが基本です。前面道路が狭く、重機が入れない現場では、手作業での解体が増え、その分費用が上がります。これは前に土地選びの記事でお話しした「前面道路の幅」が、ここでも関わってくるということです。

3. 隣接建物との距離

隣の家との距離が近いと、粉じんや騒音への養生(防護シートなど)を厚くする必要があり、手間と費用が増えます。

4. アスベスト(石綿)の有無

ここが、今一番押さえておいてほしいポイントです。

2022年4月から、解体工事を行う際にアスベスト含有建材の事前調査と、その結果の報告が法律で義務化されています。床面積80㎡以上の解体工事では、労働基準監督署・都道府県への電子報告も必須です。さらに2026年1月からは、煙突や配管などの工作物についても、専門の調査者による調査が新たに義務付けられます。

調査の結果、アスベストの含有が確認されると、除去作業が必要になります。除去費用の目安は1㎡あたり1万円〜3万円で、事前調査・分析費用も別途1検体あたり1.5万円〜3万円かかります。建物全体では30万円〜200万円程度の追加費用になることもあります。

古い建物ほどアスベストを含む建材が使われている可能性が高いので、築年数が古い家の建て替えを検討している場合は、この調査費用と、含有していた場合の除去費用を予算にあらかじめ組み込んでおくことをおすすめします。

見積もりを取るときのポイント

解体費用の見積もりを依頼する際は、次の点を確認してください。

  • アスベスト事前調査の費用が含まれているか
  • 調査の結果、含有が判明した場合の追加費用の目安
  • 地中埋設物(前の建物の基礎の残骸など)が出てきた場合の追加費用の扱い

特に地中埋設物は、掘ってみないと分からない部分です。見積もり時点で「追加費用が発生する可能性があるか」を業者に確認しておくと、後から慌てずに済みます。

建て替えか土地探しかで迷っている方は家を買う前にやること4つ、資金の考え方は家づくりの予算削減、ここだけはやめてをご覧ください。

まとめ

  • 基本の目安 — 木造で坪4〜5万円、30坪なら150〜200万円程度
  • 構造 — 木造<鉄骨造
  • 前面道路・隣接距離 — 重機が入れないと手作業が増え費用増
  • アスベスト — 2022年4月から調査・報告が義務化。含有時は30〜200万円の追加も

建て替えの資金計画を立てる際は、建物本体の費用だけでなく、解体費用まで含めた総額で考えるようにしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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